April 20, 2005

工事費を値切るより適切なローンを選ぶほうが効果大

衣食住、なにをとっても「適切な価格」がある。一番わかりにくい「住」の価格にも「適切な価格」があるはず。不当に高くても、また不当に安くても良い家とはいえない。

だから闇雲な値切りはよくない。住宅の工事を行う工務店や現場の職人さんとの信頼関係が「良い家」をつくるための絶対条件だから。

以前述べたように、ローンの選択や支払い方法によって、総支払額は何百万円も違ってくる。工事費を値切ったり、グレードを妥協してあと何十万円をせめぎあうことよりも、適切なローンを選択するほうがよほど効果が大きい。

では「適切な価格」にたどり着くためにはどうすればよいか。
それは施工者から出された見積りの内訳を丹念にチェックするしかない。数量の過不足を直してもらい、見栄えや品質を考慮しつつ材料を変えたりしながら、粘り強く値段を下げていく。最終的に双方が納得した価格が「適切な価格」だ。

「そんな細かいことまでわかるわけがない」
と怒られるかもしれない。そう、あまりにも多くの方がこの作業をせずに家を建てているのが現状。見積りの査定は専門的な知識を必要とするからいたしかたない。しかしこれこそが家づくりを不安にさせる最たる要因ではないだろうか。夢から現実に引き戻される原因も、ここで太刀打ちできないからではないか。

そこで利用してほしいのが設計事務所、つまり住宅の設計と監理を行う建築士である。設計事務所は、家を建てる人の側にたって上述の作業をおこなうので、これが「適切な価格」への一番の近道だと思う。

多くのことを詰め込みすぎたかもしれない。今後じっくり「工事費」や「作り手との信頼関係」、そして「設計事務所」の仕事について書いてみたい。


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