May 2005

May 31, 2005

RYUUKI ART FILE

72ef9348.jpgイラストレーターの深尾竜騎くんが訪ねてきてくれた。幼なじみの友人だ。小6のとき一緒に入っていた美術クラブでは圧倒的に負けていたが、それよりもふたりが夢中だった魚釣りではまあまあ互角にわたりあったと思う。

お互いの仕事のことや最近のお気に入りについて話しているうちに、気がつけばAM3時頃になっていた。彼が最近デザインしたギフト商品とエネルギーをもらった。

僕が独立したとき、このロゴをプレゼントしてくれた。もちろん宝物だ。


  RYUUKI ART FILE

May 30, 2005

木の香りがする家

ki 琵琶湖大橋から車で約10分、比叡山からのびる大尾山の麓にある木樂蔵(きらく)は、大きなクヌギやヤマザクラに囲まれた幸せな場所。

大津市伊香立というところにある、木材を乾燥させるための蔵、木樂蔵にお邪魔した。滋賀県産の木を使った家づくりに取り組む坂田工務店さんが2年前につくった木の倉庫は、単に木をストックするだけでなく(実はそれはそれで大変なことなのだが)、普段は見ることのない家づくりの過程を一般の人々にも公開することで、本当の家づくりとは何か、ということを訴えかけている。

家づくりの専門家(建築士、大工、木材業者など)や建築を学ぶ学生さんに一般の人も交えて勉強する会、木考塾の集会として参加したので、出番を待つ木を前にしていろんな立場からの話を聞くことができた。これはありがたかった。そして自分がこれからやらなければならないことが山ほどにあることも知った。

ここに集まった人は職域や経験も様々だが、共通していることは、ベテランから若手(僕はこっち)に技術を伝えたいという意思。そしてなにより、住む人の幸福を願って本当の家づくりに取り組む姿だと感じた。

地産の木を使った家づくりには多くの意味がある。健康、子育てなど身近な問題から、環境、防災、地域、風景といった大きな問題の解決をも含んでいるから。ただ実績の伴わない僕にはそれを総括して話すことはできない。あせらずじっくり行こうというのが正直なところ。

ただそれでも家づくりに取り組もうとする住まい手の方々に、「木の香り」をいま一度味わってほしい、という願いだけは強く持っている。

May 04, 2005

やっぱり模型がいい

27277da3.jpgパースは手軽で便利なツールだがほんの少し嘘がある。その点模型は正直だ。いろんな角度から見ることができるし、コミュニケーションもはかどる。作っている本人からすれば、「あれ、これはまずいな」といった部分や、「まだそこまで考えてませ〜ん」といった恥ずかしい部分まであらわになってしまう。

それくらい正直。

だから模型はプレゼンテーションのためだけではなく、自分の頭の中を整理したり、作り手どうしで問題を検証するのに一番のツール。

May 03, 2005

パース(完成予想図)からわかること

e85ea17e.jpg建物を設計する基本は平面図。平面的なプランニングが不十分なら間違いなく良い建物ができない。でも設計屋さんは完全な平面プランを作ってから、さてと次は立面図、あるいは断面図という具合に作業を進めているわけではない。出来上がった建物を決して真上から眺めたりはしないのと同じように、これからつくる建物を真上からの視線だけで考えることはしない。出来上がる空間を想像しながら、その空間に身を置いているのです、一応。

ところが三次元をイメージすることはたやすい事ではない。ましてや相手に伝えるとはなおさらである。だからパースを描く。計画の最初の時点で描くようにしている。下手くそだがこれでムードが伝わる。

だがパースには注意が必要だ。ついついベストアングルを探してしまうから。だからできるだけ生活の視線で何気ないアングルで検証し、意思疎通をはからなければいけない。