November 2005
November 22, 2005
あの建築士はなぜ開きなおってるのか?

悔しい・・・。気持ちが沸騰するような感覚でテレビを観ている。
まずGメンのおじさん達。大きな声で関係者を怒鳴るほかに何かすることはないか。若い俺たちは同業者の罪に対してもっと真剣に何かを変えなければと焦ってるよ。
で、問題となっている建築士は、なぜテレビの向こうで開きなおって素朴な回答をしているのか?
きっとだれかが「嘘でもいいから工事費が安くつくように計算してくれ」とオーダーしたからだろう。「嘘でもいいから」と言ったか言わなかったかが今後争われるだろうけど、この「嘘」で得をするのは誰かを考えると答えは明らかだと思う。
こういうオーダー、時々ある。今回のようなデベロッパーは通常品質管理がしっかりしているのこんなやり方はしないが、むしろ個人の方に多い。小さなレベルだからこそ危ない。説明してわかってもらえる場合と、わかってもらえず仕事をお断りする場合とがある。
そもそも誰もが追求する「安さ」というものにこそ、この問題の本質がある。だから裾野が広い。
そしてこれを解決するのはやはり建築士で、建築士がもってる普通の正義感で大きな問題は防げる。「民間による審査」や「行政」など関係ない。建築士が責任をもつべき。設計する建築士が正しく仕事をすればこんな問題おきるはずがない。
正しい仕事をすることは技術的には簡単なのに、嘘をついてもなんの得のない建築士がなぜ嘘をついたのか。なぜ歯止めをかけなかったのか。
今回の事件は重く罰せられるべきで、これを機会に建築士の責任の重さを広く理解してほしい。正しい仕事に価値を見出せる社会になってほしい。
November 21, 2005
November 16, 2005
谷口吉生のミュージアム

12年前、ニューヨーク近代美術館[MoMA]を訪れた時の記憶を辿ってみたが、ほとんど何も思い出せない。MoMAと書かれたフラッグをみつけて「ここか」と思った瞬間と、ミュージアムショップでジャン・コクトーの絵が入った白い皿を買ったこと。あとは・・・ものすごい多くの人と、人ごみの向こうに中庭があったのか、明るい光が入っていたこと。頭に残る映像はこの3カット。
これほど記憶がないということはきっと時間もなく、思い入れもなかったからだろう。そしてもちろん、谷口吉生という建築家によってMoMAが生まれかわることなど想像もしなかった。
新しいMoMAはどんな感じだろう。と考えながら、きっとMoMAより美しい豊田市美術館を訪れた。視線がうまくコントロールされていて、「まだ見せてあげないよ」とじらされる感じが気持ちよかった。緑色の大きな壁で地盤を切り分けているので、アプローチから水面(みなも)を感じることができない。そこがいい。
現在、MoMAが企画し日本に凱旋帰国した「谷口吉生のミュージアム」が開催されている。だから建物を観たいと考えてる人は今行くべき。
次は法隆寺宝物館を見たくなった。
November 01, 2005
犬の名前ランク

で、犬の名前ランクによると、以前紹介したわれらが(といっても自分ちの犬ではない)「桃ちゃん」が堂々2位に入ってる!そして、今度紹介します、と言ってほったらかしの「さくら」はこれまた堂々4位!飼い主になり代わって喜んでおこう。きっと飼い主は愛犬と同じ名前の犬がほかにもいっぱいいることを喜ばないだろうから。
このランキングは1歳未満の犬約4万匹の名前を調査しているので信頼性は高い。ここでふと思う。4万匹でたった1匹しかいない名前はどんなんなんだろう。なにかの参考にしたいのでぜひ発表してほしい。
ちなみに子供のころ飼っていた犬は「ジョン」。歴代ジョンなので今では「黒いジョン」とか「太いジョン」とか言っている。
またいつか犬を飼うことができたら「ジョン」と呼んでしまいそう。それとも頑張って流行の波に乗ってスイーツ系にするか。やっぱりその前に4万分の1の名前を参考にさせてほしいな。