April 2006

April 20, 2006

神山さんの工房

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前から会ってみたかった陶芸家 神山清子さんを訪ねた。映画「火火」で田中裕子が演じていた実在の人だ。この映画を観た人なら「会ってみたい」という気持ち、わかってもらえると思う。

タイヤがジャリジャリと砂利を叩く音が聞こえたのか、神山さんは車を停める前から外へ出て迎えてくれた。大きな音をたててしまったことを少し恥じたが、神山さんは優しかった。

「これを見てほしいのよ」と案内された窯の内側は信じられないほど美しく光っていた。なぜこうなるのか考えるが、理解が追いつかない。これが釉薬をつかわない自然釉にこだわり続けた神山さんの証なのだろう。

神山さんの作品や息子さんの作品についても紹介したいが、心得がないので書けない。ただ「良いものは良い」。「綺麗なものは綺麗」。それはわかる。

いろんな話を聞かせていただいた帰り際にふと目にとまった湯呑。むらがあるため一桁安い値段がついていた。嬉しくなって五つそれを譲っていただくことにした。

神山さんに会えてとてもいい日になった。

「火火」という映画。是非観てください。忘れられない映画になると思います。