June 2006

June 21, 2006

本当のエアコンディション

8d60ec09.jpgこの夏に入ってはじめてエアコンをONにして仕事をした。少なくとも6月中は窓を開けて自然のエアコンディションを観察するつもりでいたのに、負けてしまった。

できるだけエアコンを使わずに生活しようと思ったのはなぜかというと・・・。子供のころ、家にエアコンはなかったから。今ほどではなくてもやはり夏は夏で暑かったはず。そのころは窓をすべて開けて、家の中を通りぬける風が頼りだった。

だからそのころの家づくりといえば、季節によってどのように風が吹くとか、自然をうまくコントロールしていたに違いない。でないと夏は暑くてとても暮らせないし、トイレの位置など間違うと匂いが家の中に流れてきたりするから。もちろん夏の暑さだけではなく、秋の台風や冬の厳しい風や雪に対してもいろんな工夫がなされてきたはず。

これは家相でいう吉凶とは違って、もっと狭い地域や土地特有のものとして根付いていた。いやほんとは家相もそういった風土に対する知恵と工夫のことを言ってると思いたい。

最近の夏は窓を閉め切ってエアコンをつければ快適になった。でもこれを常識として家づくりに携わるのは非常にまずいと思った。だからまあできるだけですが(言い訳)、エアコンを使わずいけるところまで行こうと思った。

陽が傾いてきたのでまた窓を開けてみた。

とても気持ちがいい。