
この小屋はとてもしっかりしている。木の柱、土の壁、瓦の屋根がある。それでもトタンの壁が小屋らしさをかもしだしている。屋上緑化や壁面緑化は珍しくないけど、この小屋のような軒裏緑化は珍しい。
小屋の魅力はまずは「必要最小限」を表現しているところにあると思うけど、それ以上に田んぼや山や空と見事に調和しているのがとても不思議。
家を設計するとき、そこで暮らす人が望むか望まないかにかかわらず、その家が風景に馴染むことを企てている。もっと欲をいえば、その家は新しい風景をつくるひとつの要素になるべきだと思っている。でもそれはとても難しいのも事実。
小屋を見つけるとつい足を止めてしまう。そして嫉妬を覚える。