b.i.n木村敏建築設計事務所の自由帳

かわいいでしょ。２匹もいて。僕んちの猫じゃないけど。木工作家の川端さんちの猫ですけど。

川端さんの家の中を見渡して思った。生活にはどんなものがどれくらい必要か。もちろん最小限ていうわけではなく、楽器とかもあったけど。あとは譲り受けた古いもの、自分でつくったもの、友達がつくったもの。手に触れるものの温度がいつもとちょっと違うので、食べるものの味や気分も違った。

生活の道具としてほんとに必要なのはこういうものなんだろうな、きっと。

自分が関らせてもらった現場のクレーンが見えたとき、なんとも言えない嬉しい気持ちになる。今日は天気もよく暖かい。集まった施主さん家族も、近所の人も、みんな笑顔が印象的だった。

図面上でくにゃっと曲げた梁は、実際にはそれよりはるかに綺麗な弧をを描いていた。

買い物途中のＦ夫妻が現場をのぞいてくれた。それも含めてとても気持ちがいい一日。

頑張れと励まされて、調子を上げてきてます。気持ちを穏やかにしてると、廻りの人たちも、晴れか曇りか雨か雪かもわからない微妙な天候も、暖かい感じがしてきます。
今日中に仕上たいことがいろいろあるんで、今日はこのへんで･･･。

電話がなりだした。大変だ。冬休みの宿題が終わってない。おまけにひとつ下の日記で「のんびりとした正月を過ごしております」なんて書いてある。

書くんじゃなかった･･･。だいたい年末の挨拶みたいにいつも「正月のあいだにやっておきます」と言ってる。これがいけない。

まあ、いつもこんな感じなんで（←開き直り）。平静を装いながら、こっそりエンジン全開で行きます。

ところでこの写真は、いつも釣りをしている平湖という小さな湖。写真では山が遠くに見えてるからすごく大きく感じるけど、実はちっちゃい。その小ささがまたいいんです。で、釣れるかというと、釣れません。釣りには、釣れる釣りと釣れない釣りがあるけど、ここでの釣りは釣れない釣りです。「釣れない釣り」は結構贅沢やと個人的には思ってます。

はやく暖かくならんかな。ならんな。むしろ寒くなるな。釣りはしばらくおあずけにして、うりゃ〜っ！と仕事に熱中しよう。そしたらあっという間に春がくるし。

このブログに時々立ち寄っていただく数少ない皆々様。あけましておめでとうございます。のんびりとした正月を過ごしております。年末に降った雪で山の景色はいい感じですが、暖かいですね。

さて、「その笑顔のために」とは、10年前の自分たちに課したテーマです。その時はテーマを印刷しなくてはならなかったので、締め切りの日にある歌詞からパクりました。で、この言葉をもう一度、今年の自分自身に言い聞かせたいと思います。

もっとも、今どきテーマなんか必要ありません。こんなことをわざわざ口に出さないといけないということは、今僕は病んでるのかもしれません。心から笑うことができないのかもしれません。時間を大切にできなかった無念がその理由です。

気持ちを新たに別のルートを行こうかと思いましたが、やめました。やっぱり一度やると決めたルートを行きたいと、はじめ人間から受け継いだ遺伝子がいうことを聞きませんでした。やわらか戦車に憧れる僕を、僕の遺伝子が蹴り飛ばしました。

なので僕は相変わらずここでがんばります。大切な人と、自分自身の笑顔のために。

今年もよろしくお願いします。