October 2008

October 10, 2008

街道百年

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大宝神社の拝殿を囲む森の上からタワーマンションのあかりが伸びています。

「これもなかなか綺麗」

と昔から地元で暮らす人が言いました。変わっていくことを受けいれないとまちづくりはできないと。

栗東市街道ものがたり百年協議会と栗東街道百年ファンクラブが企画した座談会。市長と大学の先生、作家さんらの討論を地元の人たちが囲むかたち。たぶん100人くらい。

街道百年のプロジェクトに建築士として参加することになって、地元のおじさんと話し合う機会が増えました。おじさん達は何でも知ってます。ここに昔松並木があったとか、この辺りの竹はどうとか、山の繁栄なくして里の繁栄はないとか、聞けばなんでも教えてくれます。わからないことは「○○さんに聞けばいい」と助言してくれます。

この日の座談会も、おじさんの一言一言に発見がありました。

October 05, 2008

村役場のあかり

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今日、素晴らしい人に出会いました。旧山古志村の元村長 長島忠美氏。今事務所に戻っていつもの椅子に座って、また胸に熱いものを感じてます。先日ここでも案内していた建築士会の講演会。まずは来ていただいた方々に感謝します。

こういうときはなぜかいつもカメラ係。カメラ係の特権として会場を前後左右自由に動きまわり、ついでに伝言を伝えたりするのは結構楽しいもので、頼まれなくてもやってます。ただ今日はいつもと違いました。

今から4年前の新潟県中越大震災。その瞬間から村長が何を見て、どう動いたか。穏やかな口調で話が始まると撮影ができなくなりました。カメラが発するピピッとかカシャッとかいう音すら許されない緊張を覚えたからです。その後はじっとして、当時の山古志村を思い浮かべていました。

心に響いたいろんな言葉の中で、ひとつだけここで書くとすれば・・・。

「足るを知る」

山古志村では24時間役場のあかりを点け、そのあかりで村の人の心を暖めていたそうです。

October 04, 2008

エコのあかり

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パナソニック電工さんから講師を招いて住宅照明についてのセミナーを開催しました。企画側のひとりではありますが、住宅の照明と地球の環境との関係についての話はとても参考になりました。

電力消費の小さい器具を使えば当然電気代も安いのでみんなが嬉しいわけですが、そうした器具は値段が高く、工事費が上がってしまいます。若干割高の省エネ器具を使えばいつごろトントンになるのか。そこがわかれば、つまりそういうことを僕らつくり手がちゃんと説明できれば、省エネ器具をつかう人もきっと増えます。

だからまず僕ら設計屋さんがしっかりしないといけないなと。エコには耳ざわりのいい嘘もいっぱいあるので語るのは本当に難しい。だからこそ設計屋さんが本当のことを伝えないと。