May 2009
May 20, 2009
空に近い場所
今日また素晴らしい人に会いました。
ブルーベリーフィールズ紀伊國屋の岩田康子さん。藤田さんの誘いで参加した講演で話をうかがうことができました。今まで何度か紀伊国屋を訪れたことはあり、お気に入りの場所ではありましたが、岩田さんの話を聞いてますますこの場所が好きになりました。
岩田さんは25年前、荒れたこの地に立って、ここでブルーベリーを育てながら暮らすことを決めたそうです。私が知ってるのは、すでに畑もお店もきれいに整ってからのことですが、そこに至るまでには大きな苦労があったそうです。
普通なら不可能としか思えないことができたのは、「自分がやろうと決めたから」と岩田さんは穏やかに話しました。やろうと決心したとき、自分はもうできる一歩手前にいると。
やわらかい口調で話されたその内容は、「こだわり」とかそんなレベルのものではなく、短い人生を自分と次の世代のためにどう生きるか、という強いメッセージがこめられていました。
すっかり惚れこんでしまいました。
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May 19, 2009
阿星山の灯り
小さい頃、夜になると阿星山の中腹に灯りがつくのを家の前の土手から見ていました。山の中に街があるのか。もしあそこに人が住んでいるとしたら、きっと不便だろうなと思っていました。
そこに集落があることを知ったのは2ヶ月前。この地で開かれた栗東市景観百年審議会に出席した際、草津の夜景が突然目に飛び込んできました。景観を論じ合うのだから、市役所ではなく素晴らしい景観の視点場から、という市の職員さんの計らいでした。あの時見ていた灯りはここか、と静かに感動していました。
瓦を見下ろし、その向こうに棚田があり、草津の街が見えて、びわ湖が光り、比叡山に日が沈みます。ここへ来ると電柱も電線も美しいものに見えてしまいます。
二度目にお邪魔した今回も、地元の方に笑顔で迎えていただきました。子どもの頃、不便だろうなと思っていた人々の暮らしについて、いろいろ聞いてみたくなりました。
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