May 19, 2009

阿星山の灯り

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小さい頃、夜になると阿星山の中腹に灯りがつくのを家の前の土手から見ていました。山の中に街があるのか。もしあそこに人が住んでいるとしたら、きっと不便だろうなと思っていました。

そこに集落があることを知ったのは2ヶ月前。この地で開かれた栗東市景観百年審議会に出席した際、草津の夜景が突然目に飛び込んできました。景観を論じ合うのだから、市役所ではなく素晴らしい景観の視点場から、という市の職員さんの計らいでした。あの時見ていた灯りはここか、と静かに感動していました。

瓦を見下ろし、その向こうに棚田があり、草津の街が見えて、びわ湖が光り、比叡山に日が沈みます。ここへ来ると電柱も電線も美しいものに見えてしまいます。

二度目にお邪魔した今回も、地元の方に笑顔で迎えていただきました。子どもの頃、不便だろうなと思っていた人々の暮らしについて、いろいろ聞いてみたくなりました。


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binskas at 11:09│Comments(2)TrackBack(0)clip!ムネノウチ 

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この記事へのコメント

1. Posted by ふじこー専務   May 20, 2009 01:46
この風景、どこかで見た気がします。美しいですね。いつも思いますが、瓦のランダムな風化の具合が日本の田舎の象徴のような気がします。
2. Posted by 木村 敏   May 20, 2009 11:34
こんにちはふじこー専務。
そう、見事な風景です。古い瓦を見ると「適わないな」と思ってしまいます。
この道中では蛍が群生しています。
行きたくなってきたでしょ。

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