世界の住宅/世界の建築
February 21, 2011
June 28, 2009
健康な建築について
大学時代、設計課題で幼稚園の設計をしていて先生に相談に行くと、「内井昭蔵のディテール」という本をみなさい、といわれました。扇形の部屋にどのように架構を組めばよいのか悩んでいた私に、内井さんが設計した世田谷美術館をまずは真似てみよ、という意図だったのだと思います。それは衝撃でした。続きを読む
February 20, 2008
November 16, 2005
谷口吉生のミュージアム
12年前、ニューヨーク近代美術館[MoMA]を訪れた時の記憶を辿ってみたが、ほとんど何も思い出せない。MoMAと書かれたフラッグをみつけて「ここか」と思った瞬間と、ミュージアムショップでジャン・コクトーの絵が入った白い皿を買ったこと。あとは・・・ものすごい多くの人と、人ごみの向こうに中庭があったのか、明るい光が入っていたこと。頭に残る映像はこの3カット。
これほど記憶がないということはきっと時間もなく、思い入れもなかったからだろう。そしてもちろん、谷口吉生という建築家によってMoMAが生まれかわることなど想像もしなかった。
新しいMoMAはどんな感じだろう。と考えながら、きっとMoMAより美しい豊田市美術館を訪れた。視線がうまくコントロールされていて、「まだ見せてあげないよ」とじらされる感じが気持ちよかった。緑色の大きな壁で地盤を切り分けているので、アプローチから水面(みなも)を感じることができない。そこがいい。
現在、MoMAが企画し日本に凱旋帰国した「谷口吉生のミュージアム」が開催されている。だから建物を観たいと考えてる人は今行くべき。
次は法隆寺宝物館を見たくなった。
July 19, 2005
July 11, 2005
April 28, 2005
ワールド・ファイナンシャル・センター(設計:シーザー・ペリ)
別に「9・11」について何かを言うつもりはない。失くしたと思って忘れてしまっていたこの写真が出てきたのでしばらくながめていた。でも主役はやっぱり手前のWFCではなく、その向こうにうっすらと浮かぶWTC。NYを訪れたのは1993年頃。この日は洪水が起こるほどの悪天候だった。この直前にもWTCではテロがあって、低層部分が壊れていた。雨雲に突き刺さって消えていく様はなんとなく怖かった。
WFCは中央にウインター・ガーデンと呼ばれるアトリウムが有名で、中には16本のヤシが伸びている。あとで知ったが、このアトリウムを設けることで容積率ボーナスが得られるということらしい。日本の公開空地より実用的な制度だと思う。
WFCは中央にウインター・ガーデンと呼ばれるアトリウムが有名で、中には16本のヤシが伸びている。あとで知ったが、このアトリウムを設けることで容積率ボーナスが得られるということらしい。日本の公開空地より実用的な制度だと思う。